海の写真では私は力のある雲が一面に広がっているものが好きだ。台風が通り過ぎようとしているその時に日の出があったりするとそれはもう素晴らしい光の一大スペクタクルが始まる。嵐の腹は美しいのである。

 この写真のときには特に嵐であったわけではないが、瀬戸内海に浮かぶ島々の上空に低く垂れこめた雲が一面にあった。しかし彼方の上空では陽が出ているようで海面が光っていた。

 主観によって地球は大きかったり小さかったりする。が、間近に対する大自然は絶望的に大きく、畏怖の念を抱かざるを得ない。

 このとき、人は謙虚になって自己を省みるのではないだろうか。

BESSA R4M 21mm f4 Kodak portra 400 NC
「雲と海」
「狼をまっている」  「意志、朽ち果てず」  「Step by step」  「だれもいない」  「雲と海」  「時間がそよぐ」  「静寂のいとなみ」   

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